2013年01月28日

快適な補聴器装用を左右する 補充現象とは

多くの方が補聴器をつけるとうるさいのは、補聴器のせいとお考えかと思います。
もちろん補聴器は音を大きくして耳へお届けしています。
しかし、補聴器をつける=うるさいではないのです。
低下してきた聴力に合わせて、調整を行った補聴器は聴こえていな
かった音が聴こえるようになり、危険予測や会話等に役立ちます。
本来は装用される方に非常にメリットが多いものなのです。
※聴力や語音明瞭度によっては効果が得られない場合もございます。
では何故、補聴器をつけるとうるさいと感じている方がいらっしゃるのか?
例を出しながらご説明致します。

まず、音を聞く場合には物理的な音の大きさと感覚的な音の大きさは
比例関係にあります。つまり、音が大きくなるにつれて聴こえ方も大きくなります。
ところが、本来は比例関係にある音の大きさと感覚的な音の大きさがある種の
聴力低下の場合にはこの関係が異なってきます。

例として、40~50dB(デシベル)といった小声くらいの音の大きさで
もともと聴こえていたものが、70~80dBの大声に感じられる状態です。
グラフで表わすとこのようになります。
快適な補聴器装用を左右する 補充現象とは
黒い線が元々の音の大きさです。
赤い線が聴いた際に感じる音の大きさです。
2本の差が大きく開いています。
本来この2本の線は重なるのですが補充現象がある方
の場合には音が大きく感じられています。

つまり物理的には小声の音の大きさ(40dB)でも感覚的には
大声に聞こえることになります。
補聴器で音をそのまま大きくしたら間違いなくうるさくなってしまいますface07
これがうるさいと感じられてしまう原因の一つです。
もちろん聴力に合わせて調整を行うのが前提となるため、ご自身の聴力を
把握することも必要になってきます。
(ご相談された方の中には補聴器を買ってから初めて聴力レベル(自身の聴力)を知ったという方もいましたが…。)

補聴器調整のための店舗設備:詳しくは→こちら
聴力レベルについて詳しくは→こちら

このように元々の音の大きさよりも大きく感じてしまうことを補充現象
またはリクルートメント現象といいます。
補充現象がある場合には必要な音(会話等)は快適な音の大きさに抑え大きな
音(交通音等の雑音)は大きくしすぎないようにする必要があります。
※小さく抑えすぎてしまうと車などに気付けないため。
出力制限機能などを用いて快適な聴こえの幅に合わ
せて調整することで、うるさく感じられることは少なくなります。
実際に私どもの店舗へ、補聴器のご相談に来店され、適正な調整、機能のある
補聴器を試聴いただくと、「うるさくない。これならずっと着けていられる」とおっしゃ
られる方もいます。また、装用される方に必要な機能を持つ補聴器を購入されても、
お店が変われば聴こえ(調整)も変わります。  
詳しくはリオネットセンター栄店 店長のブログ→ 補聴器選びはお店選び(店が変わると聴こえも変わる!?)
補聴器でお困りの際は、当店へおまかせください。
皆様のご来店心よりお待ちしております。

快適な補聴器装用を左右する 補充現象とは
当店では、ご予約いただけますとお待たせすることなく受付させていただきます。

関連リンク
補聴器選びはお店選び(店が変わると聴こえも変わる!?)
補聴器選びに欠かせない語音明瞭度測定
リオネットセンター栄のブログ
リオネットセンター金沢のブログ
リオネット補聴器のホームページ









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Posted by 補聴器専門店リオネットセンター豊橋 at 15:52│Comments(0)聞こえのために
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